普通の学生が最短で司法試験合格した勉強方法(目標をダントツ高く設定する)
こんにちは、佐藤大蔵です。
今回は勉強法の第3回目です。
普通の学生が最短で司法試験合格したその勉強方法を伝えます。
前回までのものもみてください。
高い目標を設定することの重要性
高い目標を設定することは、特に重要です。
極端なことを言えば、最終的な結果としては1位合格を目指すといった飛び抜けた結果を求めて勉強するということです。
高い目標を設定する重要な効果としては、
合格をするという確固たる決意をすることができるということです。
単に試験に合格する、その年はだめでも、2年後には合格するといった中途半端な決意では、逃げてしまう可能性が高い。
自分に言い訳をして、なあなあにしてしまう可能性が高まってしまいます。
その目標を達成するためには、絶対的な決意がなければ、モチベーションを保つことが難しくなってしまうのです。
例えば試験合格という目標にしたのであれば、仮に簡単な試験であれば、ゆるい方へと逃げていってしまうでしょう。
そうではなく、例えば1位合格する、上位10人に入って合格するなどの目標であれば、全く油断することができなくなります。
もし少し油断をすれば、他の勉強をしている人に抜かされてしまうかもしれないからです。
目標とは、自分が目標に向かって、努力するその指標となるために、明確に設定することが重要なのです。
ですから、目標を設定するときにはダントツに高い目標を設定するべきなのです。
ソフトバンクでも、トヨタでも、スカイマーク会長の佐山さんなどもその分野でトップを目指すことの重要性をといています。
高い目標があるから頑張れるという側面は必ずあります。
私の経験談
私自身、高校受験の際に、目指した高校は早慶の学校に入りたいと目標を決めました。
当時、早慶に入れるほど偏差値は高くありませんでしたし、
模試の合格率も20%40%などと出ていることが本当に多かったですが、
それでも最後まで頑張るという大きな指標となってくれました。
司法試験挑戦時には、最短で合格し、上位合格(100位以内)という目標を設定しました。
勉強を始めた当初は、私の頃は9ヶ月後にある大学3年生のときの、旧司法試験の短答式試験に合格して、なんなら最終合格までして伝説になる、という少し調子にのった目標を友達と立てて、自分を鼓舞したことを覚えています。
旧司法試験というそれまでの試験制度が終了する年で、最終合格率は0.4%などというハイパー狭き門の試験でした。
高い目標を立てるということは、
圧倒的な努力が必要になります。
つまり、圧倒的な努力をしないといけない覚悟、状況を自分で決めることができるのです。
その分、犠牲にしないといけないことが明確になります。
遊んでいた時間は制限したり、飲み会の数は少なくしたり、テレビやゲームをすることをやめたり、少しでも早く起きて、学習をスタートしないといけないとと自分に高いプレッシャーを与えることができるようになります。
高い目標を掲げるときのポイント
高い目標をどんどん周りに公言する
周りに目標をどんどん伝えるということが重要です。
周りに公言することで、人には一貫性を保とうとする心理的な傾向がありますから、
自分を追い込んで、目標達成のために努力せざるを得ない状況になります。
サッカーの本田圭佑選手は、完全にこのタイプだなと私は見ていました。
ワールドカップで優勝するという、一見現実性がないと思えそうな最高の目標を立てることで、自分に対しても大きなプレッシャーをかけて、努力せざるを得ない状況に追い込んでいます。
その結果、ロシアワールドカップでは、初のベスト8はなりませんでしたが、
優勝候補ベルギーを追い詰めるという素晴らしい結果を導きました。
小さな目標を作る
さらに、最終の一番上の目標意外には、各経過地点に小さな目標のブロックを置くことも重要です。
最後の目標はもちろん一番高いところにおいてほしいですが、
1年後の試験やゴールというのでは、やはり少し遠い気がして、現実味を感じることができず、高いモチベーションを保つことが難しくなります。
そこで、近い期間にそれぞれ、最終目標を達成する現実的な目標を作るということです。
近い目標の立て方としては、結果を意識して目標を立てることが重要です。
何時間勉強時間をするなどという、経過に意味はありません。
試験やゴールが明確に決まっているのであれば、近い目標も結果にこだわる必要があります。
例えば、3か月後の模試をやってこの点数をとる、過去問を解いてこれだけの点数を取れるようにする、分野の似ている他の資格試験でこのスコアをとるなどと結果で、測れる目標のストーンを置くことが重要です。
私の体験談
私の経験で言えば、大学院卒業をして受験資格を得られる司法試験に上位合格するというのが目標でしたが、目標を決めた当時は、大学2年生の夏でしたので、期間がありすぎました。
そこで、9か月後にある旧司法試験の短答式試験で合格または、最低でも短答式試験で40点以上をとる。(60点中40点を取るということを意識していました)
40点をとらないと試験挑戦はやめるという覚悟を決めて取り組むことにしました。
なので、まずその当時の自分の目の前の目標は、9か月後の旧司法試験で、基準点をとるということだけが目標となりました。
実際にはその後、旧司法試験で、目標の点数を取ることすらできませんでした(最後の試験は最終合格率0.5%程度の超難関試験となっていました)。
ですが、その後、手応えもつかんだということで、勉強を続けることにしました。
そこでは、大学院で慶応ロースクールに合格することが出来なければ、勉強をやめるという目標を目指しました。
大学院入試はかなりハードルが高く、私のゼミでは合格者が10人近く受けて、2名ほどしか受からないような状況でしたが、私は結果的にこの近い目標を達することができました。
その後、大学院入学後は、半年ごとに出る大学院の成績で、全体の3分の1以上の成績は最低限取るということを目標としていました。
この目標もクリアすることができました。
最終的には、司法試験に挑戦し、目指していた上位合格をすることはできませんでしたが、
結果的には危なげない成績で、最短の一発合格をすることができました。
試験の当日に力を発揮するために重要なこと
よく試験当日に力を発揮できないという人がいます。
試験当日、力を発揮できるかは、試験会場で以下に自信をもって臨めるかという点が重要です。
ある種のあきらめのような域だと思います。
直前に必死になって、テキストを見返すよりも頭を休めて、集中できるような準備をするというくらいの心構えでもいいはずです。
必死にやりきった、誰よりも目標のために、走り抜けたという自信、確信があれば、もうやるだけ全てやったから、目の前の問題に全力で臨むことだけに集中しようと、
不安になることをあきらめ、覚悟を決めて臨むことができるようになります。
試験で大切なのは、その日集中できるかですが、やるだけやり切ったということであれば、
不安を感じることはなくなるはずです。
そうすれば必然的に、落ち着いて試験に臨むことができます。
努力が足りていないと思えば思うほど、不安な気持ちは強くなり、不安が気持ちが出れば、試験で思うような結果を出せなかったと感じてしまいます
ですが、実際は、不安になるということは、まだ後悔があるということだと思います。
それは、厳しいことを言えば真にやりきったとはまだ言い切れないのではないかと思います。
私の体験談
私が受けた司法試験は、合計5日間(中日の休憩日1日)の試験で、
朝10時から午後5時まで、論文を書きまくる論文式試験と短答式試験がありました。
大変長丁場で、論文式はとにかく筆記量が多く、2時間という決められた時間の中で数ページある問題文を読み、答案構成を考えて、8頁ほど手書きでばーと論文を書くというすさまじい体力を使う試験でした。
しかも、手書きで書かないと行けず、時間切れの恐怖もあれば、問題文の読み違えの恐怖もある、1科目でも点数を大きく落とすと挽回が大変になるということで、本当に恐ろしい試験でした。
しかも、問題文は全く未知の問題が出てくるのが基本で、基本となる基礎知識を応用して使いこなせるかということが求められており、頭のいい教授が作る問題はどれも難しい問題ばかりで、過去問は何回解いても理解することは難しい問題ばかりでした。
そんな、難しい問題がでるため、仮にできる人だと思われていても、試験の問題はわからないということは、普通におこりえます。
そのため、できる人でも出来ない人と混ざってしまって、抜け出すことができず、そのまま不合格という実力を発揮しきれないことがある試験でした。
そのため、試験当日の恐怖は恐ろしいものがあります。
もっとも、試験の当日まではそわそわして、不安な気持ちでいっぱいだったのですが、
当日は、試験がはじまると覚悟を決めて臨むことができました。
それは、やりきった、後悔がないというたしかな、確信があったからだと思います。
試験を受けているときは不安な気持ちはたくさんあって、実際ミスをした科目もあり、終わった後とても気になってはしまいましたが、
やることはやってきたから、最後まで今を集中しようという気持ちで臨むことができました。
長くなってしまいましたが、最後に試験会場で自分の実力を発揮するために重要なことは圧倒的な努力量です。
そのために、必要なことは、高い目標を掲げることです。
高い目標を掲げて、
決意を固め、
圧倒的な努力をして、
試験では自信をもって、結果を受け入れる心境になっていれば、
必ず100%に近い実力を発揮することができるはずです。
高い目標を掲げることで、ぜひ短期間で試験や目標のために勉強をしてみてください。
私の司法試験挑戦の経過については
佐藤大蔵
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