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紛争を通じて人は成長できる

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自立する
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札幌の弁護士、パートナー型コンサルタントの佐藤大蔵です。前向きに頑張っていこうという中小企業の経営者を全力でサポートする活動をしています。

本日は、少し仕事に関連する出来事について書きたいと思います。

とある離婚事件について、相談対応をしているAさんがいます。

もちろん守秘義務がありますので、少し事情を変えて、ざっくりと。

Aさんは高年収の旦那さんとお子さんの家族の専業主婦でしたが、

突如旦那さんが家を出てしまい、離婚協議に入ることになりました。

当初から相談を受けていたのですが、受任しない方がコスト面ではリスクが少ないことを伝えて、継続的に個別の相談という形で私はフォローに入っています。

この件について、

当初は現実と向き合うことが難しいという点があったものと思いますが、

Aさんはやや過大な請求、主張に終始しているように見えました。

たしかに、突如として家族を置いて出ていくような形であって、現実を受け止めることが難しかったのかと思います。

しかし、相手方の生活をする権利自体はあるわけで、法律で決められた基準以上を求めて破談となってしまうことは不適切であることを伝え、話合いが破談とならないように、けれども最大限の主張で譲歩するべきとアドバイスをしていました。

何度も相談対応をしていると、先日お会いした時には、顔つきや問題に向き合う姿勢がきちんとされてきたなと感じるようになりました。

 

母として自立しなければならない、子どもの人生のために犠牲にするものを犠牲にしつつ、自分がやるべきことをやっていこうという覚悟のようなものがある顔つきになっていました。

 

離婚問題は人生の中での非常に大きな問題で、いきなり問題が顕在化しても、はじめは簡単に受け入れられることではないと思います。

誰しも困難にぶつかった時には、はじめはなかなか受け入れることは難しいでしょう。

けれども、その困難のとらえ方で、人の人生は大きく二手に分かれていきます。

誰かに依存し、人のせいにしてばかりの人生を歩むのか、

それとも、今やるべきことをきちんと見定めて、出来事を受け入れて、今やるべきことにフォーカスして強く生きていくのか。

誰かに依存してばかりの人は、何度も人のせいにばかりしていて文句ばかり、

そのような人はとても魅力的には移りませんし、皆周りの人は応援してあげようとは思えません。

一方で、過酷な運命に負けずに強く生きようとする人には、

周りもできるだけ助けてあげようとか、共感する人の力を得ることができます。

周りの支援者に感謝することができれば、他人のありがたみを感じ、感謝の思いを周りに伝えれば、より多くの人から支援を受けることとなるでしょう。

支援を受けようと思ってそのような姿勢であるのではありませんが、他人に依存している人よりも、他人から援助を受けることができることになるでしょう。

そして、強く生きようと決意した人には、それだけの覚悟がありますから、徐々にステップアップをすること、自分で社会のことを学んで強く生きることができるようになるはずです。

経済的にもずっと楽な生活ができるようになるでしょう。

 

事件を通じて、その依頼者が成長してくれる、

これは私にとってもほんとにうれしいことで、弁護士をやっていての一番のやりがいです。

被害者意識の塊のような人になっていても、その人が人生豊に生きていけるとは到底思えません。

弁護士として、仕事をしていく中で、その人が自立して生きていけるように、フォローができればなと考えています。

相談を受けていて、いいなと感じたため少しシェアさせてもらいました。

弁護士 佐藤 大蔵

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