誰かに頼って生きていくのではなくて、自分で人生を切り開こう
他人に頼って、生きていくのではなく、自分の力で稼ぐ力を身につけていこう。
ということについて、今日はお話します。
こんにちは、佐藤大蔵です。
自分が強く生きていけるように考え始める必要がある
2019年6月初旬の金融庁からの報告書
早速ですが、今月6月3日、金融庁から、公的年金について老後の資金が一人2000万円足りなくなるという目測であること、国民に対して自助努力を求めることについて報告書提供されました。
これはつまり、国が公的年金の限界を早期に認めた発言をしているという意味であって、皆さん足りなくなる資金を自助努力で作ってくださいと認めたということです。
いきなり2000万円足りなくなるということを、報告してくるという点で衝撃的な情報であったと思います。
ただでさえ少子高齢化で、年金を受給する人高齢者ばかりが増えています。
それと同時にすごいスピードで人の寿命が伸び続けています。
人の寿命は昭和の時代は、男性の平均寿命が55歳程度、現在は80歳以上と、信じられないほど伸びています。
制度策定時の予測と異なることがおこり、人の寿命が延びて豊かになったことで、制度が追いつかなくなってしまったのです。
55歳で退職金をもらって、余生を少し過ごすという時代ではなく、現在は人生100年時代とされるのです。
100歳まで生きるそして、年金として何もせずにお金が発生し続ける制度なんて持つわけがないのです。
今後の日本の年金以外の課題
今後の課題は、年金だけではありません。
社会を取り巻く変化が、私たち消費者に多くの不安をもたらします。
終身雇用制度の崩壊
今年5月には日本最大の企業、トヨタの社長が終身雇用制度は、今後維持することが難しいことを示す発言を行い、これも非常に話題になりました。
日本最大の企業のトップが、日本の常識であった終身雇用制度についてこれに反する発言ということの重さは衝撃的です。
昭和の時代は、ニーズのあるものづくりで、職人気質の日本の企業は作り続ける、「働き続けることで」、国として、成長することができました。
この時期は、ひたすら働くことで、会社員はどんどん昇給し続け、上がっていくことが当たり前の時代でした。
そのため、会社としても長く働いてほしいので、互いの利害が合致しており、終身雇用制度を保つことができたのです。
しかし、今は、ものニーズは満たされ、便利になった時代で、ただものを作ればよいという時代ではなくなりました。
創造力、多様性のある仕事が求められ、ものではなく、サービスやテクノロジーなど便利さが商品となっていきました。
会社員としてただ働くだけでは企業も利益が生まれず、会社員を長く雇用することが負担になってしまったのです。
需要と供給がマッチしなくなってしまいました。
不景気、働き方改革などで企業が人を雇うことが負担となってしまっているのです。
今後は、終身雇用はどんどんなくなっていき、年功序列制度も成果主義に変わっていくことでしょう。
AIの革新的な進化
AIによる人の仕事の代替もどんどん進んでいくことでしょう。
AIができる仕事、形式的な仕事、事務作業や会計、運転手等はこれからどんどんなくなっていくことでしょう。
今はまだ現実的ではない社会の姿が、どんどんと出来上がっていく数年になっていくのだと思います。
既に東欧の小国エストニアでは税理士が消滅したようです。衝撃です。
ただ調べるだけの作業などはAIがやったほうが良い、人間がやったほうが価値の付く仕事は、感情や物理的に身体を使えなければできない仕事などでしょう。
ただ形式的なことしかできない人の仕事はどんどんなくなってしまうと言われています。
社会保険料の高騰
健康保険料増額
さらに、少子高齢化の上で、医療費はどんどん国の負担として大きくなってしまいます。
1000万円以上する治療があるとして、今は3割負担ですが、残り700万円は国が負担しています。
こんな負担のある制度を、高齢者ばかりになる国が税金で負担することはできないのです。
そのため、国保の保険料はどんどん高くなっています。
ちなみに札幌市ではたしか、年500万円程度の方でも上限基準で国保の保険料は年80万円程度となっています。高いです。
消費税増税は不可避
そのため、働き手が少ない中、所得税で税金をとることはできず、消費税の増税はどんどん上がっていくのだと思います。
消費行動があるごとに税金が発生する消費税であれば、高齢者も関係なく、税金を確保することができるため、人口割合には一番マッチしているのだと思います。
消費税が上がるのは嫌ですが、増税しなければ、国が潰れてしまうのであればやむをえません。国がつぶれれば銀行のお金も意味はなくなってしまいますから。
消費税が将来、20%、30%ないと国が破綻してしまうデータもあるようです。
実際に私が感じていることとして、弁護士として仕事をしていて、高齢者の生活保護の受給者、破産者が圧倒的に多いことを痛感しています。
普通の人でまじめに生活している人でも、生活保護や年金だけでなんとか最低限度の生活をしていても、病気になったり、引っ越しをしたり、家具を買い換える必要が生じます。
その際に、負担した借り入れがを返済できずに、負債が膨らんでいくなどということが起こってしまうのです。
年金も生活保護の受給金額も減っていく
年金が減るとして、単純に2000万円足りないということになれば、これに対応できない高齢者の多くが自己破産者となってしまうのでしょう。
さらに、生活保護の生活レベルも今後さらに水準が下がると予測されています。
今は現実的でないかもしれないですが、将来の収入、支出の予測を立てて、きちんと今後の計画を立てないと大変なことになってしまいます。
このように、私達をとりまく社会は、情報革命とされる現代で、これまでとは全く違う社会に変化していく転換期なんだと思います。
今回ここで挙げた情報は、将来の日本の社会の悲観的な情報ばかりですが、今日はこんな悲観的なことを伝えようと思ったわけではありません。
今後の日本の変化に個人はどう対応するか、本気で考える必要がある
さて、それを踏まえて今後どうするかということです。
今の状況を悲観すること、または直視せずに、やりすごすということをしても、今後の状況は変わりません。
悲観したり、デモをしたりしても、世の中の大きな流れは絶対に変わりません。
変化が起こっているなら、それをきっかけに、私達が、時代に対応して、変化していくしかないですよね。
ダーウィンの進化論で、「変化に対応したものが生き残る」という理論にもあるように、時代の変化に対応する必要があります。
稼ぐ力を身に着けることの重要性
そこで、やはり重要だと思うのが、個人が稼ぐ力を身に着けて行くということです。
国や会社に頼っていても、幸せになることはできない。
であれば自分でスキルや社会のニーズを満たせる人材に成長して、会社や人から求められる人になるしかありません。
今は誰でも情報発信をすることができることになったことで、個人でも商品を売れる時代になりました。
個人でも信用、信頼を得ることができれば、だれでもビジネスをすることもできるようになったのです。
個人が広告塔になるyoutuberのような仕事もできていき、今は1億円もらえるよりも、100万人のSNSのフォロワーのほうが価値があるようです。
100万フォロワーがいれば、インフルエンサーとして、広告主としての収入がはいるようになるため、毎年何億ものお金が入るようになるかということのようです。
これまででは信じられないような社会になっていっていますよね。
新しい情報をどんどん仕入れ、自己投資で勉強を積んでいき、人のニーズを満たすことができる人になれば、そこには人の笑顔が生まれ、その人からお金をもらうことができるわけです。
日々の成長と信頼が重要
個人としてのスキルや能力で人のニーズを満たすことができるように、日々勉強し、成長することを重視していく事が重要だと思います。
そして、人から信頼されるような人物になることが重要です。
人から信頼を下げるような行為は、仮に今はビジネスとして成り立っていても、手を出すべきではないでしょう。
将来的にSNSなどでたたかれれば、それが情報として残ってしまい、将来的には損しか生まれません。
他人、国や、会社に不平不満をいって、依存をしていても、成功することや裕福な生活をすることは絶対にできません。
他人への依存ではなく、自分で生活ができるように、自分が求められる人材であるために、自分を磨き続けることに注力しましょう。
さっきと逆に、情報がいきわたるようになって、信頼が積み重なれば、個人でも大企業と戦える時代になっているのです。
本物になることができれば、必ずファンがついてくれる時代なんです。
様々勉強や経験を積みながらその経験が学べたことは何か、ストックしていき、そのストックから、こうすればより満足した仕事ができるのではないかと仮説を立てて、検証していく。
経験のストック
そしてその経験をまたストックしていく。
経験を積む中で、よりニーズを満たす需要のある人材になりたいという志向があれば、人格的にも成長していくことができますから、より人から求められる、信頼されるようになります。
他人へ依存して、他人に求めたり、文句をいったりと不平不満ばかり言っても仕方ないですから、次に進める様に時間を使うのが今するべきことだと思います。
(もちろん私は弁護士ですから他人へ請求するべきことについてはきちんと請求をして整理することは大切だと思いますが、執着ばかりしてしまったり、時間を有効活用できなくなるぐらいに負担なことであれば、ほんとにやるべきかどうかはきちんと考えるべきだと思います。)
また、他人への依存と同じように、自分の仕事についても、様々なリスクヘッジをかけて、一つ仕事に依存しないことも重要かと思います。
職人気質の仕事も良いですが、何か他のスキルも身に着けて奥などの努力もとても大切だと思います。
人生100年時代、働く期間は必然的に長くなると思います。体力が続く期間も限界があります。頭を使って自分だからできるというスキルをぜひ、学んでいきましょう。
佐藤大蔵