就職活動や面談で採用されるために必要なこと
こんにちは、佐藤大蔵です。
今日は、就職活動や面談で、採用されるためにはという点について、私なりの経験を踏まえながら、お話したいと思います。
就職活動で採用されるために必要なスキル
面談というのは、就職活動やアルバイトの面談、さらには目上の人と初対面などもこれに含まれます。
どのような対応をすれば好印象を持たれて、面談で成功を収めることができるでしょうか。
私はこれまで比較的、面談を得意としていたので、今日は私が行っていた就職面談対策のテクニック、本質的で大切にしていた考えを伝えたいと思います。
就職活動を得意としていた経験談
私自身の面談の実績としては、私は学生時代、東京のスターバックスでアルバイトで一発で採用をもらっていたこと。
その後、司法試験合格後は、東京での弁護士事務所での就職活動で内定をいただいていたこと、札幌での就職活動でも複数の内定決定をいただきました。
スターバックスは今も人気アルバイトで倍率は結構高かったとは思いますが、スタバの面談でもすんなりと採用をいただくことができました。
弁護士の就職活動については、業界の話ですので、皆さんわからないかと思いますが、弁護士も東京は特に弁護士の数が増えていることから、1人の募集に対して、100名以上の司法試験合格者が面談を希望するという状態です。
そのような中で、私自身は東京の人気のあった事務所においても内定をいただき、札幌では面談希望した全ての事務所で、採用したいとお声掛けをいただきました。
東京の弁護士事務所には内定をいただき、受諾したあとに、札幌の弁護士事務所で働かせてもらうこととしたため、大変申し訳なかったのですが、内定をお断りしました。
特別なスキルがなくても採用されるスキル
ちなみに、私は100名以上の募集に応募した司法試験合格者の中で、特段優れた長所や実績を持っているわけではありませんでした。
このような私の経歴から、普通の人でも就職面談で、成功できる、内定をもらえるためにどうすればよいかという点について、今回はためになる情報提供ができるかと思ったので、アドバイスを書きたいと思います。
その他にも、目上の先生からは比較的評価をいただいたりと、それなりに面談の対応は自信を持っています。
実際に法律相談でも、相談の満足度は割と自信を持っています。
そこで、このような特段実績やアピールポイントがない人がどのように、面談で採用をもらえるのかという点で、私が大切にしていたポイントをお伝えいたします。
エントリーシート段階
まず、エントリーシートなどの対応についてです。
エントリーシートの出す形式面については
①送付する封筒に記載する会社名、氏名などの情報は間違えないこと
②エントリーシート記載の内容について誤字脱字はNG、丁寧な文字で必要な情報を過不足なく記載する
③エントリーシートは人に見てもらってから提出
このあたりのことは、誰でも注意するべき、社会人としての基本中の基本ですが、まだ学生であって、社会人経験がない人にとっては意外と難しいことかもしれません。
私もはじめは封筒の出し方、書き方から慣れない点が多かったです。
氏名住所などは、「崎」「﨑」、「髙」「高」の違いなど細かい点も違わないように要注意です。採用する側としては、漢字もきちんとみれないのでは、エントリーシートの段階でふるい落とされるのは当然です。
エントリーシート過不足なくというのは、書きすぎてもアピールが強すぎて読み手もつらいですし、短すぎても意図がわかりません。
細かく書きたいのであれば、別紙をつけて説明してもよいですが、A4・1枚くらいが妥当ではないでしょうか。
多すぎても言いたいことがぼやけるのと、熱すぎてバランス感覚を疑われてしまうという見方をする採用担当者も多いかと思います。
また、エントリーシートの内容は、必ず人に見てもらうことにしましょう。
既に社会人として働いている家族や友人でも構いませんが、人に見てもらうと読みずらいかどうかなど、自分にはわからない客観的なアドバイスをいただけます。
自分で書くと、文章というのは、見え方がとても狭くなってしまう傾向が強いですから、人のチェックというのはとても大切です。
さらに、ここからが少し重要な点ですが、
④添付の資料があって一緒に送る場合などは、クリアーファイルに入れて送る、添付資料の番号をつけて担当者が見やすいように配慮するなども気を付けてください。
⑤また、必要な情報を聞くために、会社の担当者に電話連絡をする場合なども、受付の方も含めて電話対応は丁寧な言葉で対応をしましょう。
事務の方への対応なども当然会社は見ているポイントの一つです。
相手方がわかりやすく書面を見れるようにできる配慮をしているということも、エントリーシートそのものの評価ではありませんが、見られています。
エントリーシートの内容自体は、日々よりよいアピールができるように、改良を重ねたり、アップグレードをしたりする必要があります。
⑥エントリーシートのアピールはそれぞれの会社ごとにきちんとかき分ける。
そして、一つのものを他の会社で使いまわすべきではありません。
その会社ごとに必要とする人材が異なります。
そのため、会社ごとにアピールするべきポイントは違うわけです。
ですから、エントリーシートも、その会社にあったものをきちんと書いていくべきです。
その前提として、重要なことは、自己分析です。
自分がどのような人間であるのかをきちんと分析することが大切です。
あなたがどのようなルーツで、
どのような価値観をもったため、
どのような行動を選択して、
その結果どのような経験をしてきたのか。
経験を踏まえて、今はどうかんじたのか
この中で、経験の実績の大きさは重要ではありません。
たしかに、実績は目立つかもしれませんが、学生時代の実績があるから社会人としてかつやくできるわけではありません。
それよりも大切なのは、経験したどう思ったのか、感じたのか、そしてだから今後どうしたいと思ったのか。
という点です。
この価値観というのは、その人なりの感じ方があって、みな三者三様です。
でも、価値観を自分の言葉で語っているというのは、それだけ自分で考えを整理できているということの表れで、とても話の説得力や本心を語っているんだなと好感度が高くなります。
ぜひ経験を踏まえた上で、どんなことを考えたのかという点は、採用者も一番興味を持っている点だということは念頭においてください。
自己分析の結果の、会社ごとにアピールをする際に、自分の自己分析ノートとして、パソコンにデータを作っておくことがおすすめです。
自分の長所やアピールポイントをいくつかリストとして、整理しておいて、そのリストからその会社との関係でアピールするべきことを選択すればよいのです。
自己分析については、前田裕二さん著書の「メモの魔力」がおすすめ書籍です。
「書評・メモの魔力」のページもご覧ください。
面談の段階
その上で、本格的な面談対策についてです。
まず、大切なのは
⑦時間や礼儀の対応
社会人としては当たり前ですが、約束の時間の5分前に会社の受付をする。
受付の事務の方に案内された場合の、接遇、礼儀などもとても重要です。
対応事務の方への礼儀や他の就活生と待っている間の態度談義している時見られているような、礼儀を持つことも大切です。
また、面談をした後のお礼のメールなども、名刺をもらっていたのであれば、必ずするようにしてください。その日のうちに。
こういった点は細かいようですが、人により対応が全く異なるため、差をつけるポイントです、丁寧にされすぎても別にマイナスになることはありませんので、やりすぎくらいでもちょうどよいのです。
⑧面談での質問はある程度は想定をして、できる準備をして話す。わからないことは、わからないと素直に答える。
面談ではあらかじめ志望動機、アピールポイントは必ず聞かれますので当然準備です。
これも整理してあればある程度自分の言葉で話せるはずです。
もっとも、予期しない質問がされたりすることもあります。
この時の対応としては、
知識を問う質問であれば、わからないことはわからないと素直に話すこと、考えをきかれているのであれば、自分でその場で考えを率直に伝えることが大切です。
予期しない質問は、考えようとするその姿勢を見ています。
考えを放棄する、あきらめる人だとは思われないように、しっかりとその場で自分なりに考えを伝えればよいのです。
知識を聞かれたら、知っていればよいですが、知らない場合には決してわかったふりをしないことです。深い質問をされて実は知らなかったとされたら、印象は最悪です。
わからない場合はわからないでよいのです。
素直さというのは若い人の場合は重要でかえって高評価ではないでしょうか。
⑧素直さを大切に
最終的な心構えとして私が大切にしてきた、一番本質的で伝えたいことをアドバイスします。
素直さ、ありのままの自分を表現すること。
就職活動では、内定を勝ち取りたいため、誰もが自分を美化したり、思ってもいないことをエントリーシートに書いたり、つい自分を良く見せようとしすぎるという点があります。
これは誰もが内定を取りたいのでは自然なことです。
けれども、正直、採用側からすると、美化したり、思ってもいないようなことを話しているなというのは、すぐに見破られてしまいます。
採用担当者は採用のプロですからどう採用すれば優秀な人材をとれるかはわかっているのです。
そんなことよりも大切なことがあります。
それは、ありのままの素直な自分を表現するということです。
正直、入社する前はわからないけども、入ったら向いていないと感じる会社は山のようにあると思います。
合わない会社に入ることは会社にとっても、あなたにとっても大損害です。
会社は時間と人を入れて、コストを採用しているのに、さらに入社後すぐにやめられては、ダメージが大きすぎます。
あなたは自分に合った会社、自分のスキルを最大に生かせる会社に入るべきなのです。
そのためには、あなたの価値観が会社にあっているのか、会社に見定めてもらうことも重要です。
あなた自身は、今は第一希望の会社に入社したいかもしれませんが、そのためにありのままの自分をみせずに、入社してしまったら、・・・・・
実際に入社したら思っていた会社とは違ったというのはありうることです。
会社に合うか合わないかは会社に入ってみなければわかりません。
少なくとも会社のパンフレットしか見ていないあなたにはわかりません。
けれども、採用のプロで、会社のことをよくわかっている採用担当者は、どのような人が会社にあうのかはよくわかっています。
自分をいいように見せて、美化しても、採用担当者を欺くのはそもそも難しいですが、
仮に欺くことができてしまった場合には、合わない会社に入社してしまうことになります。
これはどちらにとってもよいことではありません。
そうならないためには、自分の価値観をありのままに表現することが大切です。
自分という人間を素直に話す、思っていることを話すという、素直さというのはとても重要なことだと思います。
面談をしてくれる相手の方にプレゼントを渡す
そして、もう一つ意識していたのが、
採用担当者には対しては夢を語る。相手に何かプレゼントを渡せないか考える。
就職活動をしていて、目上の方とお話をするときに、私がいつも意識をしていた点です。
実はこれは今も自分よりもずっと目上の人と話すときに注意していることです。
当時、学生で、社会人経験をしていない、未熟で何もわかって私に、採用担当者は、お忙しい中、大切な時間を割いて、お話をする場所を設けてくれていました。
就職活動をしているとその業界のことなどを話してもらって、目上の人からたくさんのこと教えてもらえます。
仕事のやりがい、大変さ、どんなときにやっててよかったと感じるかなど。
私は就職活動時に、担当者がお話してくれていた情報はノートにストックしていきました。
でも、正直私が教えてもらうことは多くても、本当に情報をもらってばかりなのです。
学生の私が何か有益な情報を伝えられることはほとんどありません。
ですが、あなたや当時の私にだけできる、相手に対してできることがあります。
それが夢を語ることです。
私は学生や若い方、そうでない中途の方でも、その人なりの夢を思い切り語るべきだと思っています。
それが、採用担当者に私から送れる唯一のプレゼントだと思うからです。
夢を語るというのは、社会人経験を積めば積むほど、現実的な壁に直面し、高い志というのは少なくなってしまうものです。
私自身、就活時の夢をどこまで実現できているかというと、自信がありません。
だからこそ、私は、夢を語ることは、私たちだけの特権だと思って、青臭く、若いのっていいなと感じてもらえるように、エネルギッシュで、さわやかに、夢をできるだけ語ろうと意識していました。
怖いもの知らずの若者の夢は笑われるようなものに見えたかもしれません。
けどそういう、若者らしさが、採用担当者にとってはとても刺激的で、「ああ話せてよかった」という気付きを受け取ることができるのではと思っていました。
採用の面談などで、自分の話す場をもらったときには、会社以上に、私がこの人たちのために何かプレゼントできるものはないか、ということをかなり意識していました。
素直にありのままに、若者らしく夢を語る、これが一番、会社との関係でもよいし、採用担当者にとってもよいものだと思います。
そのような姿勢で、就活生の立場ではありながら、相手のことを考える、相手に配慮するという姿勢でいると、それが最終的なよく見えて、採用するべき優秀な人材という風にみてもらえるのかなと感じています。
無理にアピールしていたり、自分自分となっている人が落選して、なぜか上手くできなかったと思っている私が上がっていったということが、就職活動時によくありました。
後で聞いてみると、冷静に対応しているように見えてかえって高評価だったようです。(ただ勢いに負けて飛び込めなかっただけですが笑)
人の見え方は、人により異なります。たしかに、目立って覚えてもらいやすいという意味で、アピールをするのも大切ですが、無理をする必要はありません。
そして、自分の夢を語っていると、どんどんその考え方が自分の価値観となって、より鮮明に描けるようになり、自分の本当に達成したい真の夢に研ぎ澄まされていきます。
夢のために必要な行動を選択するようになり、どんどん夢の実現が近づいていきやすくなります。
そのため、夢を語るというのは自分にとってもプラスな、とても意味のあることです。
そしてもう一つのポイントは、たくさん面談を経験するということです。
面談はとりあえず、数をこなすとどんどん慣れてきますし、他の就職活動生をたくさんみると、どういう就活生がダメで、どのような人が評価されるかもわかってきます。
ダメなポイント、高評価のポイントもストックしていくべきです。
そして、そのストックを次に生かしていく。
そして、就活する会社もたくさん受ける場合にも多方面の会社を受けるべきかと思います。
私は全く興味のない会社(法律事務所)も受けていました。
これは、私の考えなのですが、自分が全く興味のないことをやってみると、自分の本当に好きなものがわかってくるようになる。
というスタバ店長の教えです。笑
実際に、全く興味のないところにいって、みると自分の興味というのは研ぎ澄まされてわかっていきます。
誰でもそうですが自分の興味のあることなんて、わからないですよね。
たとえ興味のある会社があったとしても、会社の表面だけをみて、興味があるという程度で実際にやったことはない立場での判断にすぎません。
実際に興味のない分野の会社にいってみると、たくさんその会社や業界の特徴を知ることができます。
そして、自分がどのような反応を見せるのか、体感することができます。
意外にも会社にいってみると、見方が変わったりすることも当然ありうることです。
どう感じたのか、その感情を大切にして行ってほしいと思います。
そのうえで、全く興味のない会社のことでも、勉強をすることができるというメリットもあります。
その業界、会社がどういった会社であるのか、どのような人があっているのかなど興味のない分野でも今後の社会人生活をする上では有用な情報をたくさんもらうことができます。しかも無料で。笑
これは就職活動生だけの特権のようなものです。
もちろん、面談をして全く興味がないのであれば、次の面談はお断りするのが礼儀ですが、興味のない分野でも、チャレンジでどんどん話を聞いてみるべきでしょう。
ということで、就職活動で大切な、礼儀や当たり前の基本を押さえつつ、
就職活動という就活生だけの特権を利用して、たくさん勉強をさせてもらい、さらに自分の夢や目標などをさわやかに誠実に話してみるというのが、大切だと思います。
そのうえで、たくさん勉強や失敗を繰り返して、本当に行きたいと思った場所に採用されれば何よりもの幸せです。
仮に失敗したと思っても、かえって縁がなくてよかったのかもしれません。
今しかない就職活動の時間を楽しむこと、これが一番大切かもしれません。
ぜひ、楽しく就活をして、自分の自己発見や自己成長を図る機会にしてほしいと思います。
佐藤 大蔵