【書評】「天才を殺す凡人」(北野唯我)
こんにちは、今日は「天才を殺す凡人」北野唯我知の書評です。
本の要点
多数決は天才を殺すナイフであって、天才を作ったアートというのは会社内で評価される指標、基準がないこと。なぜなら、天才の作る創作はこれまでになかったクリエイティブなものであって、それまでの常識的な評価通用しないものであるから。
多数決の社会の中でアート(天才)はサイエンス(秀才)に勝てないという構造にあり、秀才は天才を評価できず、その結果多数決のもとになる凡人が天才を殺してしまうこと。
自分の言葉で共感を呼び天才を活かすことができる人が共感の神となるということ。
以上が自分なりの、この本の要点になります。
読んだ感想について
この本を読んでとても良かったと思います。
天才、秀才、凡人の関係という全く新しい視点で、それぞれがどのようなキャラクター的特徴を持っているのか、それぞれの関係性、そして天才が殺されてしまうその要因について非常に論理的にわかりやすく表現されています。
これまであまり考えたことのなかった視点で、天才との関係性を説明していて、読んでいて非常に新鮮だったなとというのが感想です。
こういった人間の関係性についての本については、あまり読んだことがありませんでしたが、新しい視点で考えるチャンスを与えてくれる本だと思います。ストーリー調になっている為わかりやすく読めますが、非常に奥が深い話だと感じました。
簡易評価
わかりやすさ 読みやすさ 5
面白さ 3
奥深さ 5
おすすめ度 4.5
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